環境学園専門学校は、本年度より文部科学省の職業実践専門課程に認定されました。より実践的な知識や技術を身に着けるために、企業との連携で実習や授業を行っています。その一環として、先週、2年生テクノロジーコースの学生は、金陵電機㈱分析営業部でガスクロマトグラフィーの実験をさせていただきました。
金陵電機㈱は、世界の主要な分析機器メーカーの一つであるアジレントテクノロジーの代理店をしておられます。ガスクロマトグラフィーは、本校実験室でも使っていますが、この日、学生達が金陵電機様で使わせていただいたのは、水に溶けている微量の揮発性有機物質の分析を可能とする、パージアンドトラップ付きGCMSという非常に高感度・高精度の装置でした。学校の近くの河川水と公園の池の水を分析したところ、有機塩素化合物等が続々と検出され、なかなかどきどきする実習となりました。これらの物質の濃度はかなり低いと思われますが、その検出を可能とする分析機器の技術には驚嘆します。
機器分析実習とあわせて、ガスクロマトグラフィーの原理や応用についての講義や分析機器業界の現状についての講義もしていただき、大変有意義な一日となりました。分析機器の製造・販売業は景気に左右されにくい、という分析営業部丸山取締役様のお話にはなるほど、と思いました。学生達は、企業の最先端で使われている分析機器を操作させていただいた他、素朴な疑問をいろいろと訊ねて社員の皆さまに丁寧に答えていただき、わくわくするような一日だったと思います。この日の経験と知識を就職活動や、就職後の仕事に役立てていってくれるでしょう。金陵電機分析営業部の皆さま、素晴らしい学習体験をさせていただきありがとうございました。
炭化水素標準液をGC‐FIDに注入。オートサンプラーと精度の競争をして大敗。 |