2008-08-21

街中に残る災害の記憶

みなさんこんにちは。まかろん先生より地質と防災の専門家と紹介された、沢ガニです。

岩石のことと妖怪のことになると止まらなくなるとも紹介されましたが、災害の話でも止まらなくなりますので覚悟してください(笑)

今回は、街を散歩しているときなどに見かける、過去の災害に関する情報について紹介したいと思います。
右の写真は、「過去の水害における水位」を示した標識です。
これは、本校の最寄りの駅、阪神線の尼崎センタープール前駅南側の交差点に立っています。体験実験会などで本校に来校される際に、是非探してみてください。
高い割に見落としがちな標識ですので、時間に余裕のある帰りに探した方がよいでしょう。

この柱には、一番上に1934年の室戸台風の時の水位(5.10m)、二番目に1950年のジェーン台風のときの水位(4.30m)が記録されております。左下の人と比較してみると、どれだけの高さまで水が来たのか一目瞭然ですね。

かつて、台風の襲来のときには、このような水害の心配がありましたが、現在ではほとんど発生しなくなっております。ご安心ください。
台風の時の水害が少なくなった理由は、気象衛星などが打ち上げられ、台風の襲来が予想できるようになったことと、そして、治水工事が進んで、高い堤防(高規格堤防)で低地を囲むようになったためです。

ただ、台風による水害は克服されたものの、近年では、「ゲリラ豪雨」という予測不能な雨による水害が目立ってきております。
ゲリラ豪雨の話はまたの機会にしたいと思います。