今日も私は実習(1年生)のため、午前中、野外へ出掛けていました。
今日は自然環境調査の一環で、地表徘徊性昆虫(地上を歩きまわる昆虫類で
夜行性のものが多いです)調査を実施しました。
この実習は、後期開始から約1ヵ月半にわたって、学校近くの公園、河川敷や
林など数地点で行っていますが、今日は野外調査の最終日。先週、林の中に
仕掛けたトラップを回収する日です。
トラップといっても、とっても簡単!10~15cmくらいの高さのあるプラスチック
コップを埋めるだけ。コップの中も空です。ただ、コップを埋めるのに
穴を掘らないといけないので、地面が硬いところは大変ですが。。
このようなトラップを、ピットフォールトラップ(落とし穴トラップ)と呼び、このトラップは
自然環境調査の際、よく使われる方法です。場合によっては、コップの中に
誘引餌を入れたりします(この場合は、ベイトトラップと呼びます)。
このトラップを設置後、一週間ほど放置すると、下の写真のように昆虫類、
クモ類、ときにトカゲ、カニなどが入ります。
地表徘徊性の昆虫類は、種類によって好みの環境(棲む場所)がある程度
異なります。そのため、これらの昆虫類の種類や種類ごとの個体数から、
調べた土地の自然度を判定することができます。
来週からは、これまでトラップで得た昆虫類の標本作製→同定→
調査地点間の解析へと進んでいきます。
みなさんも、ぜひ、このトラップを使って、自宅や学校周辺など
身近な場所の環境調査に取り組んで見てください。