みなさんこんにちは沢ガニです。
今日は、前々回に触れたとおり、ゲリラ豪雨の話をします。
そもそもゲリラ豪雨ってなんでしょうか。一般的には、『直径10km~数10kmの範囲で、1時間に50mmを超える雨』のことをいうようです。台風でも同じかそれ以上の雨が降りますが、ゲリラ豪雨の怖いところは、いつ来るかわからないことです。
TVなどでは、ゲリラ豪雨が新しいタイプの雨みたいに言われてますが、実際には昔からあったようです。たとえば1972年には、日本各地でゲリラ豪雨(当時は「集中豪雨」と言っていた)が発生しております。
では、なぜ最近になって急に話題になってきたのでしょうか。
理由は、ゲリラ豪雨そのものではなく、ゲリラ豪雨による水害が多く発生してきたためです。昔に比べて、今は舗装された土地が多くなりましたね。そのため昔なら地面に吸い込まれていた雨水も、川に流れ込むようになりました。そのため、昔なら問題なかった規模の豪雨でも、川を溢れさせることが増えてきました。
この解決策は、たくさんの雨水を川が流せるようにすることですが、都市部では川幅を広げるのも難しいですね。そこで、下水管で、もっと大きな川まで一気に雨水を流してしまうことがあります。昨日、良い水先生からもその話がありましたね。
ただ、これでも大都市では、排水力が足りないようです。
そこで、一部の都市では、地下に貯水槽が造られてきてます。これは、川から溢れそうになったら、雨水をいったん地下に溜めて、川の水位が下がったら、再び川に戻すというシステムです。下の写真がそれです。これは東京の環状7号線の地下にあるものですが、他の都市でも同じような施設が計画されてきているようです。早くゲリラ豪雨が克服されるといいですね。
(写真は、神田川地下調整池シールド工事レポートhttp://www.dokokyo.or.jp/genba/report_19.html から引用しました)。