一昨日の2月13日(土)、本校で防災士の資格取得試験が実施されました。受験したのは、環境防災学科などに在籍する本校1年生18名。皆、真剣な表情で問題に挑んでいました。
「環境と防災」というとピンとこない人もいるかも知れませんが、実は密接な関係があります。
例えば、都市の公園には、災害時の避難場所や、火事の延焼防止などの役目があり、市民の憩いの場所といった環境面だけでなく、防災の観点にも立った計画や施工が必要です。また、河川の堤防は、洪水を防ぐといった防災面だけでなく、生態系の保全や自然との触れ合いの場所といった環境の観点にも立った計画や施工が求められています。
今年度の本校の卒業研究でも「里山放置林における常緑低木ヒサカキの根系調査」というテーマで、放置された里山によく生えているヒサカキという木の根を調査し、放置されたままでは土砂崩れを防ぐ働きがあまりないことを実証したグループがあります。「環境と防災」は縁が深いのです。
今回、受験した1年生全員が合格し、そして、環境の面だけでなく、防災の面でも恩返しできる人になってくれることを願う水の都せんせでした。