今日は本校がある尼崎の隣町、西宮市の高校に行ってきました.
先月の日本生物教育会兵庫大会で、この高校のK先生ととても興味深い蝶のお話をさせていただいたところでした。
というのは、下の写真の白い壁や緑色の門で蝶が蛹になっていたそうなんです。
門は1日に何度か動かすため、蛹にとって良くないかもしれないと、K先生はわざわざ実験室内に保護してくださったそうです。残念ながらその蛹は羽化不全で翅が伸びきらずだったそうです。
先月こういうお話を聞かせていただいていたので、今日の訪問は楽しみにしていました。そして実際にK先生に現場をご案内いただき、より詳しい状況も教えていただきました。
K先生も不思議に思われていましたが、なぜこの蝶はこういう場所で蛹になったのでしょうか?
しかも近くには植物はなく、エッチラオッチラとわざわざ歩いて来て、ここで蛹になったようです。
蝶の幼虫はここを蛹になるのに適した「環境」だと思ったのはなぜでしょう?
とても面白いテーマだと思います。
こういう身近なところにも不思議がいっぱいあるんですね。虫にとっての「環境」とは何か、いろいろ調べてみると面白そうです。
ちなみに、アゲハチョウが蛹になる場所や蛹の色をどうやって判断しているかを調べた素晴らしい本があります。「 蝶・サナギの謎 平賀 壯太 (著) 」という本です。ご興味のある方はいちど読んでみてはいかがでしょうか。