上の写真、何をしているところでしょう。一見、樹木の調査をしているように見えますが、実は空気の汚れを調べているところです。
調査準備をしていた下の写真を見てください。代表的な大気汚染物質である二酸化窒素と反応して赤色になる試薬を仕込んでいる様子です。
1年生全員で、学校周辺の二酸化窒素濃度を一斉調査しましたが、とても興味深い結果が得られました。同じ道路沿いなのに、数十メートル移動しただけで汚染度が大きく違ったのです。
車の量も重要ですが、どのように運転されているかの影響も大きいようで、まっすぐに同じ速度で走っているような場所では汚染度は低く、カーブしたりアクセルを踏んだりする場所では汚染度は高いという傾向が見られました。
今回は、二酸化窒素の測定でよく用いられる天谷法ではなく、簡略化した本校オリジナルの方法を用いましたが、充分に実用化できそうな結果を得ることができました。今後、更に改良して、より精度の高い測定方法を開発したいと思います。