2012-03-09

平成23年度 卒業式

3月9日、とうとうこの日がやって来ました。
環境学園専門学校16期生の卒業式です。


足元の悪い中、多くの保護者の方にも来ていただき、大変素晴らしい卒業式となりました。中でも答辞は16期生の雰囲気がよく伝わる素晴らしいものでしたので
ご紹介します。

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本日は、私たち卒業生のためにこのような盛大な式典を挙げていただき、誠にありがとうございます。また、ご多忙の中をご出席くださいましたご来賓の皆さま、校長先生はじめ諸先生がた、並びに関係者の皆さまに、卒業生一同心から御礼申し上げます。

月日が経つのは早く、あっという間の二年間でした。「環境」に興味を持ち、ここ環境学園専門学校で出会った私たち。入学当初は不安もありましたが、日々の授業や実験、学校行事でともに過ごしていくにつれて、意見を出し合ったり、笑いあえる仲になっていきました。16期生で始めたこともいくつかあります。地元の方の協力で廃校に畑を作ったり、「らぶきゃなる」というボランティアサークルで、朝、授業前に集まりゴミ拾い活動を行いました。野球部「環境ALIVES」は公式試合初戦で昨年3位の強豪相手なのに接戦になり、うっかり勝ちそうになったりしてしまいました。これは応援に行った私たちかわいい女子二人のおかげに違いありません。これらの活動から、地元の方々や後輩たちとのつながりができ、これからは後輩たちが引き継いで盛り上げてくれることを期待しています。

一番思い出として残っているのが卒業研究です。1つの目的に向かってグループで協力し合い、半年間頑張りました。何度も実験に失敗し、計画通りに進まなかったり、予想していた結果が出なかったりして辛かったこともありました。でもその度にグループで失敗の原因を考え、改善したり、先生方や友達にアドバイスや励ましをいただき、どのグループもなんとか結果を出すことができました。卒業研究の発表や論文では、先生のOKをなかなかもらえず、悩みに悩み、わかりやすく説明すること、伝えることが、いかに難しいかを知りました。また、失敗して自分たちの考えの甘さや技術の未熟さも感じました。でも、その失敗を次に活かす方法やみんなで協力したときに予想以上の力を発揮できることなど、たくさんのことを経験し学ぶことができました。みんなで協力したこと、いろんな人たちの支えによって結果が残せたのだと感謝しています。

ちょうど1年前、先輩たちの卒業式の日に、東日本大震災が起こりました。毎日マスコミの報道から被災地の悲惨な状況を知るにつれ、自然災害の恐ろしさや「環境」を守ることとはどういうことかを考えさせられ、私たちは何と無力なんだろうと感じました。でも、被災地から届く報道は悲惨なことばかりではありませんでした。国内外からの支援を通じて人と人のつながりを強く感じました。そして何よりこの大変な災害の中、被災地の方たちが忍耐強く頑張られている姿、自分のことより他人のことを思いやる心、復興へ向けて皆で協力して立ち上がろうとされている姿は、日本人だけでなく、世界の人たちの心をもつないでくださいました。私たちはこの環境学園専門学校で出会った人たちとのつながりを忘れず、私たちが学んだ「環境」を守る知識と技術を活かすことが復興にもつながると信じて、明日からは自分たちの選んだ道を歩んで行きます。

最後になりましたが、今日までご指導くださいました校長先生はじめ諸先生方、様々な形でお世話になった職員の皆様に、改めて御礼申し上げるとともに、私たちの成長を温かく見守り続けてくれた家族に、深く感謝いたします。皆様方の今後のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。
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2年間で学んで身につけたことを思い出し、明日からはそれぞれの道を切り開いていって欲しいと思います。そして、いつでも学校に遊びに来てください。