最近やっと熱帯夜が終わったようで、だいぶ寝やすくなりましたが、この夏の暑さは全国的にすさまじいものでしたね。35℃以上の気温などあまり経験したことがなかったのにまるで普通になってしまいました。そうかと思えば、週末に降った雨もものすごかったですね。特に太平洋側での少雨が問題になっていた矢先の雨ではありましたが、恵みの雨というよりは豪雨で、各地に被害をもたらしました。地球の海面水温の平均は、この100年で0.51℃上昇したとか。上昇温度はわずかですが、水の大きな熱容量と、地球上の海水面積を考えると、蓄積されたエネルギーが莫大であることがわかります。このエネルギーが大量の水蒸気を大気に放出し、降雨のパターンに大きな影響を与えていることが考えられます。地球温暖化が進んでいること、その影響が社会的な問題として現実になってきたことがひしひしと感じられた夏でした。二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を減らし、環境に負荷を与えない社会にしていくのはもちろんですが、気候変動に対応した農業や町づくり、医療や生活のための技術開発は待ったなしですね。本校の学生たちの今後の活躍に期待してます!
ところで、さっき副校長先生が校舎の横でクマゼミの死骸をひろってきました。クマゼミは昔はほとんど見かけなかったのに、今はセミと言えばクマゼミばかりだ、と。クマゼミは南方系のセミだそうで、最近の分布の変化は地球温暖化の影響か、という人もいるらしいです。でも、黒尊先生によればそれを証明する研究はないそうで、いろいろな説が提起されているらしいです。生態系とクマゼミの生息域についてもっと知りたい人は黒尊先生に聞いてみると良いですよ。