今日は、バイオロジーコースの卒業研究をふたつご紹介します。
ひとつ目は「ホテイアオイとガガブタのリン吸収濃度の比較実験」です。リンは湖沼などの富栄養化の原因のひとつで、アオコや赤潮など被害を引き起こします。このリンを植物などに吸収させ、水質浄化する技術を「バイオレメディエーション」と言います。この植物にホテイアオイが有効とされていますが、ホテイアオイは外来生物で、栽培は好ましくありません。そこで、日本固有の生物であるガガブタを使い、同じような効果が得られるか研究いたしました。(下の写真は実験中に咲いたホテイアオイの花です。)
ふたつ目は、「尿素を用いたバイオディーゼルの曇り点・流動点の改良」です。バイオディーゼルは植物由来の自動車用の燃料で、軽油の代わりに使用することができ、地球温暖化防止に貢献できます。しかし、バイオディーゼルのデメリットのひとつとして、「寒い地方では冬になると固まって燃料パイプに詰まる」ということがあります。本研究では尿素を使ってこれを改良しようと試みました。結果は発表会でご確認ください。