みなさんこんばんは、沢ガニです。
先週は浅間山の噴火があったばかりだというのに、今度はインドネシアで地震がありましたね。
規模はM(マグニチュード)7.4。ヤフーニュースによると、「この地震で重傷1人を含む17人が負傷した。また、病院の廊下が崩落したほか、32の建物が一部損壊した。」とのことです。
インドネシアでは昨年3月にも地震が起こってますね。日本と同じく、インドネシアも地震の多い国です。他に地震の多発する国としては、台湾、トルコ、イラン、アフガニスタン、チリなどがあります。あと意外にも、アメリカや中国も地震大国です。アメリカは西海岸で、中国は四川省を含む南部などで地震が多いのです。(注:台湾は、日本外務省の公式見解では「地域」ですが、簡単のため「国」として扱いました)
ところで、マグニチュードとはなんでしょうか?
よく地震のときに使われる指標に、震度があります。震度とマグニチュードはどう違うのでしょうか?
そこで、今回は、マグニチュードと震度の話をします。
マグニチュードを最初に決めた(つくった)人は、アメリカの地震学者、リヒターです。リヒターは、地震が起こった地点(震源)の直上の地表面(震央)から、100kmの距離に置いた地震計の振れ幅を、地震の規模として定義しました。つまり、震央からの距離が等しいところでの揺れを比べれば、それぞれの地震の規模を比較できると考えたわけです。そして、地震計の振れ幅をミクロン(1mmの1000分の1)で表し、その桁(正確には常用対数)をマグニチュードとしました。地震計の振れ幅が10ミクロンならマグニチュード1,100ミクロンならマグニチュード2,1000ミクロン(1mm)ならマグニチュード3としたわけです。これを、リヒターのマグニチュード、あるいはリヒタースケールと言います。
リヒターのマグニチュードは、簡単な定義であったため広く使われたが、問題がありました。先ほどの定義でいくと、マグニチュード7では地震計の振れ幅が、なんと10m!マグニチュード8では100mの振れ幅ということになります。そんな大きな地震計はありませんから、はみ出た部分は予想することになります。そうなると、正確な値が出ませんね。
そこで、マグニチュード7以上の地震を表記するために、新しいマグニチュードが考え出されました。それが「モーメント・マグニチュード」というものです。
地震は断層の運動によって起こるものです。それなら、「断層の規模を数値で表せば、リヒターより正確なマグニチュードができる」、と考えた人がいました。そこで、地震を起こした断層の面積、ずれの量、そして、断層のある岩盤の固さ(剛性率)をかけ算したものから、新しくモーメント・マグニチュードというものが決められました。現在世界中で使われているマグニチュードは、このモーメントマグニチュードであり、別名を「カナモリスケール」と言います。名前からわかるように、この新しいマグニチュードをつくったのは日本人(金森博士)です。
なお、モーメントマグニチュードによると、ここ100年で最大規模だった地震は、1960年のチリ地震M9.5です。
では震度とは何でしょうか?
震度は、地震が起こったときに、それぞれの場所での地震の揺れを数字で表したものです。震源に近いところと遠いところとで、揺れが違うのは当たり前ですね。つまり、一回の地震にマグニチュードは一つしかありませんが、震度は、場所の数だけあるわけです。
日本では、気象庁が1949年に決めた0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階の震度が使われています。1996年までは、体感によってこれを決めていましたが、それ以降では、震度計による震度が全面的に採用されています。
これが、震度計です。日本が世界にさきがけて開発したものです。
(株式会社タカモトさんのHPから引用させていただきました。)
なお、マグニチュードは世界共通ですが、震度は国ごとに違いがあり、日本の震度は、日本でしか使われておりません。アメリカ、韓国、中国、ヨーロッパ諸国などでは、「改正メルカリ震度階」というものが使われており、震度は1~12まで分けられています。
沢ガニ個人の見解からすると、改正メルカリ震度階は、最大加速度だけで揺れが決められており、また、区分もかなりいい加減です。この点については、日本の震度階のほうが信用できそうです。
例えば、改正メルカリ震度階で最高の震度12は「あらゆるものが崩壊する」だそうです。
「そんな揺れを見てきたわけがあるまいし・・・・」と思います。