2011-05-20

先輩から後輩へのメッセージ


 4年前に本校を卒業したSさんが来校してくれました。Sさんは水処理施設の設置や浄水場の維持管理などを行なってる会社で働いています。会社は東京にあるのですが、大阪で水道に関する学会があったそうで、その出張帰りに立ち寄ってくれました。

 せっかくの機会なので、仕事の話や就職活動の話、今しておくべき勉強のことなどを、1年生の前でしゃべってもらいました。まさに、環境の最前線で働く先輩から後輩へのメッセージです。

学校で実験レポートを書いた経験は、社会に出てから役に立つ。報告書は提案まで書くことが大切。

多くの資格を取得しておくこと。資格がないとできない作業もあり、働きだすと重要さが分かる。

就職セミナーなどに積極的に参加すること。会社の色々な面が見えてきて、とても勉強になる。

水は身近であり、無くてはならないもの。それをきれいにする仕事はやりがいがある。

 今年の春、Sさんは東北にある公共浄水場の新設作業に携わっていたそうです。その工事の終了日が3月11日、まさに震災の当日だったそうです。
 大きな被害はなかったそうですが、被災された方が避難して来られることが予想され、多くの飲み水が必要となります。急きょ、停止していた古い施設を稼働することになったそうです。
 Sさんは、そのまま4月まで、その浄水場での作業に携わっていたそうですが、水の大切さを改めて知ったそうです。
 『水の仕事にはやりがいがある』と語るSさんの顔は、ひかり輝いていました。

 先輩からの熱きメッセージを受け取った1年生の皆さん、2年後は皆さんも仕事で地球に恩返しです!