2009-10-15

学校周辺の大気測定

 今日の1年生の授業は環境保全実験。私が担当のグループは、学校周辺の大気測定を行ないました。測定対象は、二酸化窒素。代表的な大気汚染物質で、車の排ガスにも含まれており、対策がなされていますが、大きな道路沿いなどでは、環境基準が達成されていないところもあります。
 本校のそばには、国道43号線が走っており、二酸化窒素の測定には最適(?)の環境です。昨日からセッティングしておいた容器を回収し、ザルツマン試薬という薬品と吸光光度計という機器を使って、二酸化窒素の濃度を測りました。




 大きな道に近いほど、濃度が高い、つまり、空気が汚れていると予想していましたが、意外な結果が出ました。
 同じ道でも、信号のある交差点付近は濃度が高く、信号がなく車が流れがスムーズな場所ではさほど高い濃度ではありませんでした。また、信号がなくても、高低差があって車がアクセルを踏むような場所は、他の場所に比べて、高濃度でした。二酸化窒素の濃度には、車の通行量はもちろん関係しますが、アイドリングの有無といった他の要素も大きく影響するようです。
 併せて、車とバイクの排気口で、直接、二酸化窒素濃度を測ってみましたが、本校の先輩が行なった12年前のデータに比べると、かなり低くなっていました。排ガス対策技術が進歩したお陰といえます。

   大気分析は初めてという1年生がほとんどでしたが、皆、良好な結果を出していました。この実験をさらに改善、発展させて、定期的、長期的に学校周辺の大気を測定していこうという計画もあります。決まりましたら、本校ホームページなどで公開しますので、期待しておいてください。