一昨日のテレビのニュースはどの局も中国から飛来するPM2.5の話題についてでした。PMとはparticulate matterで粒子状物質の意味。2.5は直径が2.5マイクロメーター以下、ということ。PM2.5はこのようにとても小さい粒子ですので、呼気と共に肺の奥深くまで入り込んでしまいます。そこから体内に吸収されて、肺以外まで運ばれる可能性も指摘されており、健康影響が懸念されています。このような小さな粒子の場合、発生源は燃焼であることが多く、日本ではディーゼルエンジンがPM2.5を大量に排出することが指摘されていました。ディーゼルエンジンも規制と技術開発と両面から対策が進み、以前のような主たる発生源ではなくなりました。しかし、報道によれば中国では、目覚ましい経済発展と呼応するように燃焼源からのPM2.5の発生が問題になっているそうです。PM2.5には燃焼由来の毒性物質が付着している、というのも大きな懸念です。環境問題には国境はない、ということをつくづく感じる一件です。日本の原発事故で発生した放射性物質が各国で観測されているのも同じですね。みなさんが学んでいる技術や知識で、日本のみならず中国その他の国々で役に立ち、地球をきれいにしたいですね！
