春休みは、自分の好きなことをするとても良い時期です。そこで、今回はおすすめの本を紹介します。
1つめは、
スズメの謎: 身近な野鳥が減っている!? 三上 修 (著) 誠文堂新光社
去年の12月に出たばかりの本で、スズメが昔に比べて減少したのかどうかに興味を持った著者が、どのようにして研究を進めたのかが、わかりやすく書かれた本です。
具体的には日本にスズメが何羽いるか、昔はどのくらいいたか、減少した原因について、どのように考え、調べたかが書かれています。
環境学園では2年生の後期に卒業研究を行いますので、そのときにどうやって計画を立て、研究を進めていけば良いのかを考えるのにとても参考になります。
ちなみに動物生態調査コースの学生にはこの本について課題を出していますが、内容は誰でも知っているスズメで、イラストもかわいらしく読みやすいので、他のコースの皆さんにも参考になりますので、読んでみることをオススメします。
2つめは
ラン熱中症―愛しすぎる人たち エリック ハンセン (著), 屋代 通子 (翻訳) 日本放送出版協会
先日、面接練習をしていたときに、ランに興味がありランの育種や販売を行なっている企業に就職したいと言っていた学生に薦めた本です。残念ながら新本では入手は難しくなっているようです。
ずいぶん前に読んだので細かいところは覚えていませんが、ラン愛好者のキャラクターやランをめぐる騒動、ワシントン条約の裏側が書かれていて、ラン愛好者の熱中ぶりがよくわかり、好きを極めるということがどういうことかを考えさせてくれるルポです。
1年生は就職活動や編入学の準備もしっかりしつつ、本を読んだり、野外に出たりして自分の興味があることを突き詰めてみる良い時期にしてもらえたらと思います。