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2013-09-27

モンゴル環境学習エコツアー報告 総括

 
今回のモンゴル環境学習エコツアーでは、総合的に見て「国ごとの環境意識の違い」を実感させられるツアーでした。またその意識の違いの裏にある文化の違いにも目を向けさせられました。特にそれを顕著に感じたのは、モンゴルでは河川水を飲用水として利用せず、地下水のみを飲用に使用するという事実でした。

 日本の水道設備をモンゴルに導入しようとしても「水」にたいする感性の違いからか、なかなかうまくいかないようです。

 

 案内をしてくださった、青年海外協力隊員の方がおっしゃるには、モンゴルの人々は「植物を種から育てる」という習慣がないそうです。小さいことではありますが、長年かけて築き上げられた、感覚的な域まで達している生活習慣が環境意識にも影響を及ぼしている面があるのではないかと考えさせられました。

 また、モンゴルの人は馬を乗りこなせるのが当たり前だともうかがいました。日本人が自転車を乗りこなすような感覚で馬に乗るようです。食事も肉と乳製品が主で野菜はほとんど出てきません。

 
そういった文化の違いはあっても、環境汚染で自然が破壊され、人間の生活が苦しくなるのを避けようとする志向は普遍的に共通するものであるとも思います。
 
ツアーに参加した環境学園の学生は、それぞれ国際的に環境保全に貢献するには何をどうすればいいのか、本気で考え始めた様子です。

 
次年度以降、「地球に恩返し」するためにさらに磨きをかけた内容のツアーを企画したいとおもいます。
 





モンゴル環境学習エコツアー感想 環境技術保全学科テクノロジーコース2年 K・Kさん

 今回参加したツアーで一番印象的だったのはモンゴルの環境格差でした。都市の中央部では道路や建築物などのインフラ整備が整っている一方、同じ都市部でも大気汚染が深刻なゲル集落では水を汲み取りに行く必要があったり、下水が全く整備されていない状況でした。

 ゴミ処理場付近ではゴミの臭気や飛散ゴミに悩まされている住民も多いと聞くと、やはり発展途上国につきものの経済格差とそれに伴う環境格差をまじまじと実感させられました。

 
 しかし、私が見た範囲ではモンゴルの人たちはあまり不満を持っているようには見られませんでした。町に浮浪者が溢れているでもなく荒れている様子もなく、人々がありのままに生活しているように感じられました。まだモンゴルの一部分しか見ていないので、発展中ということも考え長い目でこれからモンゴルがどうなっていくのか注目していこうと思います。


日本からキットを用意して持っていき、現地で採取したサンプルを測定した環境調査では、事前の計画の大切さを思い知らされた結果となりました。キットの運搬、サンプリングポイントの選定、サンプリング方法等々、来年に向けて最適化していくべき課題がたくさん抽出できたエコツアーでした。


モンゴル環境学習エコツアー感想 環境技術保全学科バイオロジーコース2年 M・Mさん

 

 モンゴルは素敵でした。特に私が好きになったのは、広大な自然とモンゴルで出会った人々です。モンゴルの人は一見無愛想でしたが、実はフレンドリーでとても友情に厚い人たちではないかと思いました。できれば来年以降は、現地の学生との交流もできればよいかなと感じました。

 
環境調査では、当初予想していたような汚染は観測されなかったのが驚きでした。実際の現場での調査は、予測と違う結果が出てくるのが当然だとは思うのだが、この結果はまだまだモンゴルでは汚染の影響が拡大していないことと考えてよいのか、今回の調査ではまだ分からないことがたくさんありました。


 しかし、モンゴルが今のペースで発展を続けるならいずれ汚染が広く拡大するのではないかと心配です。今の素晴らしい自然がいつまでも変わらないでいてほしいと願っています。

 今まで遠い存在だと思っていたモンゴルが今回のツアーで一気に身近なものへと変わってきたのを感じます。

 
 これを機に国外へ視野を広げて自然環境保全のために自分ができることを探していこうと思います。高い山々が遠くに見える広い草原を馬に乗って歩いたことは、おそらく一生の思い出になると思います。


モンゴル環境学習エコツアー感想 自然環境保全学科 1年 S・Mさん

 
モンゴルでは環境学習が行き届いておらず環境意識がまだ高くない、と感じさせる事象にでくわしました。ウランバートル近郊のテレルジでストーブをつけていただいたときに薪と一緒にビニールゴミを燃やしていたことがそれを実感させました。

 

 環境調査でもテレルジの大気が都市部に比べてわずかに汚れていることが観測され、気温が―30℃以下になる冬期には煙で街が見えなくなるという話も少し納得がいきました。

 移動に時間がかかり、実質の活動時間は3日程度でした。次回は時間をもっと効率的につかって現地の環境行政についての生の声をたくさん聴いてみたいと思います。

モンゴル環境学習エコツアー感想 自然環境保全学科 1年 K・Sさん

 

 モンゴル環境学習エコツアーに参加できて本当によかったと思います。短い期間でしたがモンゴルの文化や生活習慣、環境問題について多くを勉強することが出来ました。環境調査では準備不足でバタバタしたりしましたが、みんなが協力してひとつのことに取り組めたのは非常に良かったと思います。

 モンゴルの草原の広大さは、テレビや本で見て感じるのとは全く別物の雄大さを感じることが出来ました。乗馬体験や民族衣装体験は非常に楽しく、よい思い出になると思います。

 
ゴミ処理場の見学では、ゴミの不法投棄が引き起こす環境問題が日本でも問題になっていたことを思い出し、ゴミ処理の問題は非常に深刻であることを実感しました。

 帰国した後、ツバルの環境問題に関する講演を聴く機会があったのですが、世界各国にそれぞれの環境問題があることを改めて実感し、多くの国の環境問題をもっと知っていきたいと考えるようになってきました。

 とても楽しかったツアーでしたが環境調査の手順を事前にしっかり打ち合わせておけばよかった等の反省点もあります。来年も実施するならぜひ参加したいです。

モンゴル環境学習エコツアー報告 環境調査

 モンゴルの環境を具体的に知るために、環境調査をしたい! という強い希望が学生からあり、簡易調査キットを日本から持ち込んで、モンゴルの水質・土壌・大気の分析をすることになりました。調査項目は以下の通り。


【水質】

  ・重金属濃度(銅)
  ・COD
  ・アンモニア態窒素濃度
  ・硝酸態窒素濃度
  ・リン濃度


【土壌】

  ・窒素
  ・リン
  ・カリウム



【大気】

  ・浮遊粒子状物質(SPM)量
  ・窒素酸化物濃度







 調査はウランバートルをかすめて東西に流れているトゥール川のウランバートル上流側と下流側の2ポイントで行いました。水質については市街で使われている水道水もサンプリングして調査を行いました。

 実は、この調査を行うと決まってから、ツアーまでにあまり時間が無かったために、サンプリングポイントの検討や持参する器具の適切化のための情報収集を行う余裕がなく、ぶっつけ本番で調査を行ったのが実情です。

 当初漠然と「ウランバートル下流では環境汚染が確認できるだろう」と予測していましたが、結果としては明確にそれがあらわれるデータとはなりませんでした。これは適切なサンプリングのポイントの検討がなされていなかったことにつきます。帰国後、反省点をツアー参加者で話し合い、次回に結びつけるならばなにを準備しなければならないかを確認しているところです。

 ただ、ホテルの水道水(都市中心部では汲み上げた地下水を水道で提供している)の水質データは、トゥール川のものよりもよくないという結果が得られ、都市の水環境が理想的でないことが考察されました。実際に水道水をそのまま飲用する人はおらず、必ず煮沸してから摂取するようです。

 帰国後の話し合いでは、簡易であるにせよ「環境を分析で数値化し、状況を把握したうえで環境改善方法を検討する」という基本的な環境管理技法を、ゆくゆくは現地の人と是非共有したいという意見もあり、これからこの活動が発展してくれるのではないかとの感想をもちました。

モンゴル環境学習エコツアー報告 廃棄物処理の見学

 
青年海外協力隊員としてモンゴル自然環境局に派遣されている方の案内で、ウランバートル郊外にある廃棄物処理施設を見学しました。「廃棄物処理施設」といっても環境学園がある尼崎のクリーンセンターのように焼却炉があるわけでもなく、分別施設があるわけでもありません。ただだだ広い原野に窪地をつくり、そこに廃棄物を蓄積していくだけのものです。



 現場職員の方からお話をうかがうと、分別のようなことはしているらしいのですが、その目的はリサイクルではなく、火がついた場合に延焼を防ぐためにやっているとのことです。モンゴルの冬は各家庭でストーブを焚きますが、その残り火がゴミに混入して火事になることがよくあるようです。


ゴミがある程度蓄積されたら、それを埋め立てて公園化するなどしているとのことですが、環境への汚染物質流出を防ぐためのシートを施している様子もなく、日本の廃棄物処理施設に比べてまだまだ遅れをとっている部分が目立ちました。

モンゴル環境学習エコツアー報告 ゲル集落現状視察

 
モンゴルの首都、ウランバートルはあまり知られていませんが、約8割の住居がゲルで占められています。都会風のビル群は都市中央部のわずかな部分にすぎません。郊外に出ると道路は舗装されていないところが目立ち、ところどころに牛がうろうろしている風景に出くわしたあたりから、庭に番犬を繋いでいるゲル集落があらわれます。
 



一見、昔ながらの生活がそこにあるように感じ牧歌的な雰囲気が漂いますが、ゲルの中にはテレビなどの家電製品が備え付けてあり現代的な生活がそこにはあります。ゲル集落の生活環境にはいくつかの問題があり、以下のようなものが挙げられます。


【上下水道が整備されておらず生活排水が垂れ流しになっている】
 
 生活用水は地下水を汲み取り、地域に設置されているタンクに
  溜められたものから、それぞれの家庭が使用するものを分取し
  ています。使用後の水やトイレの糞尿などの生活排水は下水道
  が整備されていないので、周辺もしくは掘った穴に廃棄すること
  になります。衛生的にみて問題であり、地下水への影響も懸念
  されています。

【暖房用にストーブが使用されている】

 モンゴルの冬は-30℃を下回ることもあり暖房は必須です。
   暖をとるためにストーブを焚きます。薪以外に生活廃棄物を
   一緒に燃やすことが常態化しており、排煙による大気汚染が
   深刻です。

モンゴルでは日本円にして約15万円でゲル一張りを入手することが出来るので、まだまだひろく使われています。ウランバートル中心部では建設中のビルをたくさん見かけました。これから経済発展をとげるにつれて、徐々に都市的な生活が拡大していくと思われます。衛生や生活環境の側面から見ると上下水道が整備されていくのが望ましいことはわかりますが、ゲル集落がなくなっていく可能性があることは、少しさびしくなるような感じもしました。

2009-01-27

干潟実習

昨日は、学校がある尼崎市のお隣の西宮市
甲子園浜にて、干潟生物の調査実習へ行って来ました!

実習といっても、本校の学生相手ではなく、この日は
西宮南高校の生徒さん40人が対象です。
干潟での生物調査をとおして、干潟とは何か?その役割・・・
そして、最近、何かと話題になる”生物の多様性”とは何か?
を、自ら調べ・知ることから、考えていただくのがねらいです。

今回は、干潟生態系の中の、低次消費者あるいは分解者となる
底生動物(カニ類、ゴカイ類、貝類など)をメインに調べました。
次回は、干潟生態系の中で、より高次の消費者となる鳥類を
調べる実習を行う予定です。

かなり寒い中でしたが、さすがに若い高校生!寒さを忘れるかの
ごとく、実習に取り組んでいました。
実習風景の写真は、また後日アップします。

2009-01-15

1年生 環境保全実験

みなさんこんにちは!
ええ土です。

昨日の企業紹介講座で緊張し、今日の1年生にはすこしお疲れ気味の学生さんもいました。でも、企業様からのお話を聞いて、一段と就職に対する意欲が高まった様子でした。

さて、疲れ気味でも今日は通常授業です。1年生は環境保全実験で1日中実験日でした。
私の担当したグループは食品添加物をガスクロマトグラフという機器で分析しました。最近では、食品中の残留農薬などが大変問題になっていますが、ガスクロマトグラフはそうした食品分析の最前線で使用されています。食品の品質管理も生活環境を守る大切な仕事なのです。
また、昨日の企業紹介講座でも、業務でよく使用する機器としても紹介されていました。学生さんも、仕事に直結する技術を学んでいる、ということを自覚してくれたと思います。

環境学園は、自然環境の調べ方だけではなく、化学分析技術やバイオテクノロジーといった幅広い技術を学べる学校です。2年生になると、各コースに別れてより専門的な技術を学びます。1年生ももうすぐコース選択の時期ですが、みんなまだどのコースにするか悩んでいるようですよ。


本日の実習風景の写真.....を撮るのを忘れてました!
ので、水槽に新規加入した金魚の写真をどうぞ











2008-12-15

授業の1コマ

こんにちは。良い水です。

今日は2年生の授業「応用環境管理学」を担当しました。
授業といっても、黒板に向かって受ける授業だけではありません。
今回は、環境監査の演習を行いました。

企業は今、環境に配慮した事業活動を行うことが求められています。
どのように取り組むのか、その仕組みづくりを行うことが不可欠です。
コマーシャル等で、「ISO14001認証取得」 というフレーズを聞いた
ことがあるかも知れませんが ISO14001は環境に配慮した活動を
するためには何をすべきかを定めた国際規格です。

このような規格に基づいて、環境保全活動を実施している企業等は
年々増えており、それらの内部で仕組み自体や、上手く活動できて
いるか等をチェックできる人材が必要になります。

11月から、モデルとなる組織のマニュアル、活動の実施状況などを
調べ、問題点は何かをグループでディスカッションしながら検討して
きました。今日は、チェック側、チェックされる側に分かれて、ロール
プレイを実施、色々な質問、回答がありました。

写真は演習の様子。あと数ヶ月で卒業ですが、入学した頃と比べて
驚く程、成長していることに頼もしさを感じる今日この頃です。