2010-05-07

雨の中の自然環境実習

昨日のブログで風切せんせいから紹介がありましたが、
2年生の自然環境実習に行ってきました。
今日は、前回鳥を観察した班が昆虫採集と標本作製を行いました。
先週は晴天でところどころチョウやハエが飛んだりしていましたが、今日はあいにくの雨で昆虫を見つけるのがなかなか困難でした。

下の写真は、先週仕掛けたピットフォールトラップ(プラコップを土に埋めて落とし穴"ピットフォール"を作り、その中に餌を入れて昆虫を採集する方法)の回収の様子です。
硬い地面を苦労して埋めたトラップでしたが、残念ながらトラップはなくなっており、回収することが出来ませんでした。そこで、なぜなくなっていたのか、どうすればなくならないようにできるかの対策を考えてもらうことにしました。どんなアイデアが出てくるか、レポートが楽しみです。



それでも、頑張った甲斐があり、各人が数種類ずつ採集することができました。
学校に戻ってきたら、標本作製です。
みなさん始めての昆虫標本作製とあって、悪戦苦闘しながらも昆虫の体を観察しながら、展足(形を整えて観察しやすくすること)していました。



今日の展足MVPはSさんでしょう。評価のポイントは脚や触角が見やすく伸ばしてあるか、左右対称に伸ばしてあるか、などです。写真の撮り方が悪く、左右対称に見えないかもしれませんが、実物はもっと上手です。始めてとは思えないくらい綺麗に整形出来ています。



実はSさん、大の虫嫌いで、左の大きな黒いカメムシを採集するときには
「先生、涙が出てきました」と泣くほど苦労して採集した虫です。

1回の実習でここまで出来るようになった努力は大変なものだったでしょう。そういう意味でも今日のMVPですね。もちろん、他の学生も雨の中しっかり採集し、標本作製出来るようになりました。風をひかないよう気をつけましょう。