2010-07-30

打ち水大作戦inあまがさき2010

暑い日が続きますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
冷房のかけすぎで体調など壊していませんか。
環境のことを考えた昔ながらの”涼”を楽しんでみませんか?
本日は本校の所在地の尼崎市が実施する「打ち水大作戦inあまがさき2010」に合わせて、環境ボランティアの授業にて打ち水の実験を行いました。

まず、教室で打ち水の目的や歴史的背景を説明した後、以下の手順で打ち水を実施しました!

1.簡易百葉箱の作成
2.打ち水前の気温の測定
3.自転車置き場に設置した雨水タンクからの取水
4.打ち水の実施
5.打ち水後の気温の測定

打ち水をした後、5分後に気温を測定してみるとアスファルトの上に設置した簡易百葉箱では32度から29度まで下がっていました!体感温度も低くなり、涼しく感じました。
今回の打ち水以外にも、環境学園では尼崎市に関連したさまざまなボランティア活動に参加することができます。こういった経験は今後、社会に羽ばたいていく際に貴重な経験になると思います。
ところで、本日で前期の授業が終了します。学生の皆さんは体調に気を付けて有意義な夏期休暇を過ごしてくださいね。
 自転車置き場に設置した雨水タンクからの取水
簡易百葉箱の作成1
簡易百葉箱の作成2
打ち水実施!

2010-07-29

蝶のルートセンサス(猪名川公園)

今日は1年生がやってきた蝶のルートセンサスを紹介します。

尼崎市の北東部に位置する猪名川公園は、猪名川の河川改修によって残った旧堤防の雑木林を整備して公園にしたそうです。貴重な自然が残されていて多様な環境が見られ、蝶もいろんな種が生息しています。

ルートセンサス法というのは、あらかじめ設定したルートを歩いて、目撃した生物を記録していくという調査です。毎回同じルートを同じペースで歩いて調査するため、発見個体数が調査者によってばらつきにくく、質的データ(いたかいなかったなど)と量的データ(何個体いたかなど)ともに精度が高い調査が可能な方法です。だから環境アセスメントの現地調査でよく使われる優れた方法です。目的に応じて、行動のデータなども取ることができます。

ルートセンサスではふつう、1週間に1度くらいの頻度で同じルートを調査します。こうすることで、いつの時期にどの種が何個体活動していて、どうい う行動をしていたのかまでわかります。さらにこのデータを解析すると、チョウの季節変動や年変動もわかり、そこから環境の変化も明らかにできます。今回の記録項目は、種名、個体数、行動、生息環境などです。

また、蝶は、次のような特徴があるので、ルートセンサスに適している生物です。
1.飛ぶために良く目立つ
2.慣れれば飛んでいる姿でも種名がわかる
3.どのような生息環境(森林、草原、河原、山地、畑など)に生息しているかわかっている
4.幼虫がどの植物を食べるかがわかっている

ですから、チョウをしらべると、近くにどんな植物が生えているか、どんな環境があるかも知ることができるというわけです。


チョウの名前を知らない学生がほとんどでしたので、今回はルートを歩きながら実際にチョウを捕まえてみて、図鑑と見比べながら名前を調べながら調査をしました。

猪名川公園のどこに何個体いたかを地図上に記録し、さらにそのチョウがどういう行動をしていたか、周りはどういう環境だったかを記録していきました。

グループで協力して捕まえたり、種名をしらべたり、

河原の斜面を下りたり登ったりして苦労しながら捕まえたチョウを持っての記念撮影。

取ったデータを集計しているところです。いつの間にかどんなチョウを見たか、どんな環境にいたか、ディスカッションも始まっていました。

レポートには、
チョウの種類をだいぶ覚えられて楽しかった、
とか、
アオスジアゲハの行動は読めるようになったので捕まえやすくなったけど、クロアゲハは高いところを飛んでることが多くて捕まえにくかった、
という感想もありました。行動についてもよく観察してたようで感心しました。

2010-07-28

経験にかなうものなし


 先日、就職が内定した、環境技術保全学科2年生のAさんにインタビューしました。以下にご紹介します。

Q.内定先はどんな会社ですか?
A.耐火・断熱技術で80年以上も世界の産業の省エネルギーに貢献している企業です。長年の技術を基に環境緑化や土壌改良、水質浄化に応用し、技術革新を続けている会社です。

Q.入社を決めたポイントは何ですか?
A.「ものづくり」と「環境」を軸に就職活動を行ってきた中で最も惚れ込んだ企業でした。当初は「水」を中心に考えていましたが、会社説明会や、選考、企業研究を通して内定先の熱技術に惚れ込み、いつしか第一希望となっていました。環境負荷の低減を技術革新によるモノづくりで実践されていた事が最大のポイントです。

Q.将来どんな仕事をしたいですか?
A.55歳までには産業界に新風を吹き込むような製品、技術、プロセスを創り出したいです。そのためにも少しでも早く企業の技術、知識を学び、その後は単に自社の技術だけでなく、業界内の自社技術の位置づけや経済・産業・政治の動向、そして世界へも目を向けた幅広い視野で、人やモノの動きや流れを微小に感じ取れる熱技術のスペシャリストとなることが目標です。

Q.後輩へのメッセージをどうぞ
A.数少ない経験の中から今後、就職活動をされる方々の心の力に少なからず役に立てればと思い以下のことを伝えます。

一、常に謙虚さと同時に自信を持つべし。
二、人間としての信念をもつべし。
三、常に前を見て周りへの感謝の心を忘れるべからず。
四、心と身体の一定した安定的な健康を維持せよ。

自分の周りの全てが旨く回って行く事は、他力本願では絶対にできません。
自分もまわし、そして、周りの力も借り、さらに信じる力が回転力を維持していきます。
2馬力は1馬力の2倍ではありません。一人で頑張る1馬力と比較すると、息を合わせた2馬力には、「余裕」と「瞬発力」そしてなにより「持続力」と「安定感」が違います。
就職活動は自分との戦いですが必ず誰かの力を借りた2馬力であり、決して1馬力にはかないません。
「経験にかなうものなし」です。「経験」は「応用」への計り知れない「源」、永遠の泉です。辛いことも多くあるでしょうが前を向いて進んで下さい。

2010-07-27

地域説明会(福岡市・熊本市)


 この土・日曜日に地域説明会として、福岡市と熊本市へ行ってまいりました。地域説明会とは、環境学園専門学校のある兵庫県尼崎市まで皆さんに来て頂かなくても、自分の地元で本校専任講師から学校の説明が受ける事が出来る制度です。

 暑い中ご出席頂きました皆様ありがとうございました。今回24日(土)は福岡県福岡市のももちパレスで、25日(日)は熊本市健軍文化ホールで開催いたしました。まず私の方から学校の概要・学科・コース・カリキュラム・就職・大学3年生編入・奨学金制度・下宿・出願方法等の説明を行い、その後参加された皆さんからのご質問を受けるスタイルで進めます。あっという間に時間も経ってしまいます。説明会終了時には本校の事を完璧に分って帰って頂きました。


 今回は福岡市・熊本市以外に、広島市・岡山市、松山市・高松市、宮崎市・鹿児島市で開催されました。

 7月31日(土)には沖縄県、8月21日(土)には北海道、東京都、岐阜県、静岡県、22日(日)には神奈川県、石川県、愛知県の各会場で地域説明会が開催されます。このブログの読者の皆さんも是非ともご参加下さい。お問合せは環境学園専門学校 電話 06(6412)8461 FAX  06(6412)8471
e-mail info@kankyo.ac.jp までご連絡下さい。


 写真は福岡会場となったももちパレスの様子です。

 熊本からの帰る途中でSL人吉号も発見。写真撮ってしまいました。(笑)

帰りには熊本から博多までは特急つばめを利用しました。精悍な面構えです。(笑)


 

2010-07-26

蓬川で水生動物調査

自然環境調査実習は、本日が前期最後の授業となりました。
はじめに先週のテストを返却して、そのあとに学校のすぐ隣にある蓬川で水生動物調査を実施しました。
調査方法は、カニカゴ4つに餌(魚肉ソーセージ)を入れて、川の中に設置して、2時間後に回収するというもの。この方法は、河川水辺の国勢調査でもおこなわれているもので、甲殻類のほか、カメ類を捕獲するのにも有効です。

今回、調査に使ったカニカゴ。カニ以外にカメや魚も入ります。
調査道具にいたずらされないようにプレートをつけました。

結果は・・・
残念ながら、4つのカゴすべて捕獲ならず。
2時間程度では、設置時間が短すぎたのかもしれません。それとも餌のせいか。
次回、調査方法に改良を加えてリベンジしたいと思います。

2010-07-23

遺伝子を増やす装置 サーマルサイクラー(PCR)。



バイオの実験で、遺伝子扱うには、なくてはならない装置・・・。


それは、遺伝子増幅装置=サーマルサイクラー↑です。


目的とする遺伝子断片を増やすために用います。


遺伝子操作実験や生物分類DNA鑑定に必須の実験機器となっています。




遺伝子を増やす方法をPCR法(Polymerase Chain Reaction 法)と言いますので、



この装置のことをPCRと呼んだりすることもあります。



バイオロジーコースを中心に実験で使っています。



遺伝子やバイオを学びたいなーっていう人は、この装置を使ってぜひ一緒に勉強しましょう。



遺伝子やバイオのことを知りたい人は コチラ


環境学園のことを知りたい人は コチラ

2010-07-22

卒業研究着手!

期末試験が終わったとたんに、2年生が実験室で活発に活動を開始しました。
毎年この時期から見られる光景です。

卒業研究の試行実験を行っています。
ひとつの班はアサリの貝殻を加工しています。


こちらの班は坩堝とバーナーを用いて何かを炭化させている様子。
来年2月の卒業研究発表会にはどんな結果が出たかが明らかになります。

2010-07-21

植物で大気汚染がわかる実験(立花公民館)

ちょうど梅雨明けした先週の土曜日、尼崎市の立花公民館で行われた、親子ふれあい事業に講師として参加してきました。

小学生対象の実験ということで、どんな実験をすれば興味を持ってくれるか、どんな内容なら理解してもらえるかいろいろと考えました。
そこで今回は、身近な植物で空気の汚れがわかる実験をやることにしました。もちろんオリジナルの実験です。

本校にはインタープリターやビオトープ管理士などを目指す学生も多いので、実験補助の募集をしたところ5名の学生が参加してくれました。

まずはじめに公民館の近くの椀田公園に行って、植物のヒミツについて、学生それぞれに解説してもらいました。実物を触ってもらったり、クイズを出したり、花の写真を見せたりして、工夫して説明していました。
参加者(小学生と保護者の方)のみなさんは興味深そうに聞き入っておられました。参加者の子供たちは、木に付いている昆虫も見つけたりして、楽しんでいました。
公園では解説の後、木の葉っぱを採集し公民館に持ち帰り、観察しました。公民館の方で用意してくださった解剖顕微鏡で葉っぱを詳しく見ていきます。
ここでも学生たちが大活躍してくれ、顕微鏡の使い方や観察のポイントなどを参加者に丁寧に教えていました。それに応えて、参加者のみなさんも上手にスケッチしたり、標本作りができていました。

最後に、参加者の感想(一部抜粋)です。
「今日勉強して私は葉っぱ名人になれました。ありがとうございました。」
「いろんな葉には特ちょうがあるとわかった。」
「いつも見ているはっぱでもよーくかんさつするといろいろなことがわかりました。」

この実験で立派な「ちびっこエコドクター」になってくれました。これからも環境のことを良く知って、地球に恩返ししてくださいね。

2010-07-20

化学実験技能検定合格おめでとう!!

先週の金曜日、学校を会場として実施した化学実験技能検定の表彰が行われました。環境問題には、大気汚染、土壌汚染、水質汚濁など化学物質によるものが多くあります。こうした化学物質由来の環境問題の実態を調査するためには化学実験に関する技術が必要とされます。化学実験に関する技能を証明する化学実験技能検定の表彰が行われました。合格した学生の皆さんおめでとうございます!!これからもどんどん資格をとって、就職への対策としてください。



ところで先週末は祇園祭の山鉾巡行でしたね。私は京都に住んでいますので、仕事帰りに宵々山、宵山、山鉾巡行と楽しんできました。この山鉾を照らすチョウチンですが、最近は環境のことを考えてLEDライトに変わりつつあるそうです。伝統のあるお祭りでも環境に配慮した最新技術が融合しているのですね。

宵山
山鉾巡行

  
最後になりましたが、今日から期末試験が始まりました。学生諸君は体調を崩しやすい季節ですので体に気をつけ試験勉強に励んでくださいね☆

2010-07-16

水を守るプロになります


2年生のMさん、水処理施設の維持管理や水処理で発生する汚泥をリサイクルしている企業に内定です。以下にMさんのコメントを紹介します。

 私は水を浄化し、生物や環境に悪くないように水を守るようなそんな仕事がしたいと思っていました。夢がかない水質保全の会社の内定をもらうことができましたが、これからも頑張り勉強して、会社に入ってからすこしでも役立つような知識をつけて、水環境を守るプロフェッショナルになります。あと、近いところでは、10月の試験で、公害防止管理者の資格取得を目指します。

 4月からは水のエコドクターになるMさん。仕事で地球に恩返しです!!!

2010-07-15

夾竹桃(キョウチクトウ)


 環境学園専門学校の西側グランドの一角に夏の暑い日をものともせず、元気よく枝を伸ばして赤い花が咲き続けている木があります。これは夾竹桃(キョウチクトウ)で、「尼崎市の花」となっています。


 夾竹桃(キョウチクトウ)はインド原産のキョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木もしくは常緑小高木です。また葉がタケに似ていること、花がモモに似ていることからこの名がついたそうです。乾燥大気汚染に強いため街路樹などに多く利用されています。


 また夾竹桃(キョウチクトウ)は優れた園芸植物ですが経口毒性があり、野外活動の際に調理に用いたり、家畜が食べたりしないよう注意が必要です。花、葉、枝、根、果実すべての部分に毒性があり、生木を燃した煙にも。ただし腐葉土になれば毒性は無くなります。


 その反面夾竹桃(キョウチクトウ)にはオレアンドリンなど様々な強心配糖体が含まれていて、強心作用利尿作用の薬効があります。


 花言葉は「用心、危険、油断しない」です。

 学生諸君も植物観察等でお世話になっています。これからも宜しくね。




2010-07-14

第23回 全国環境自治体駅伝 開催!

各都道府県における最新の環境政策を学ぶ場として、本校では「全国環境自治体駅伝」を定期的に開催しております。
前回の北海道の宮津先生からバトンを受け取ったのは、坂本龍馬の出生地である土佐・高知県の三好一樹先生(高知県林業振興・環境部 環境共生課)
「森林資源を活用した地球温暖化対策と環境ビジネス」と題したご講演をいただきました。

講演では、高知県における温室効果ガス削減に取り組みや排出権取引プロジェクトの事例をご紹介いただき、環境保全の先進地として自信に満ちたお話にひきつけられました。
龍馬に負けず劣らずの情熱あふれる三好先生。
てっきり高知がご出身かと思いきや、なんと本校近郊の兵庫県西宮市と尼崎市で生まれ育ったとうかがい、ぐっと親近感が得られました。

講演後は、本校の学生からひっきりなしの質問に、たいへん気さくにお答えいただきました。
学生の環境に対する意欲、興味もよりいっそう増したことでしょう。

いまや環境政策と龍馬伝で大注目を浴びている高知県。
ぜひとも機会をみつけてお邪魔したいと思う風切せんせでした。

龍馬に負けず劣らずの情熱をもって講演された三好先生。

ひっきりなしに学生から質問が・・・

個々の質問にたいへん分かりやすくご回答くださいました。

2010-07-13

全国環境自治体駅伝 準備完了!

明日は全国環境自治体駅伝です。


会場の202教室は準備が完了しました。
手伝ってくれた1年生ありがとう!!


講師の先生は高知県林業振興・環境部 環境共生課 
     
チーフ(カーボン・オフセット担当)
三好 一樹(みよし かずき
)さん。
     
講演は『森林資源を活用した地球温暖化対
策と環境ビジネス』です。

あすはクールビズでの開催です。

2010-07-12

学園祭の名残

学園祭で行われた展示の主役を張ったのが
学生環境委員会の展示物でした。

本校校舎の1~4階のフロアーのテーマである
土、緑、水、空の4色にあわせて調査した結果を
まとめたものです。

よい出来栄えなのでしばらく展示続行です。

学校説明会にこられた際に是非ご覧ください。
7月の学校説明会は7月22日(木)、7月31日(土)
いずれも13:00~16:30

お気軽に足をお運びください。


2010-07-10

学園祭 学園祭 学園祭

今日は学園祭で大盛り上がりの一日でした。私も今日一日はしゃぎすぎて疲れましたので、詳しい紹介は後日にして、今日は写真の紹介だけにします。雰囲気が伝われば良いのですが・・・。