2013-03-18

おすすめの本


前回に続きおすすめの本です。





日本のクワガタムシハンドブック

横川忠司 文・写真 文一総合出版




これからクワガタムシを始めたい初心者を対象にし、北海道から九州に生息するクワガタムシを重点的に解説したポケット図鑑です。

種の区別が最もわかりやすい図鑑として評判です。 また、図鑑というと分厚いものが良いと思われがちですが、内容が濃ければ薄いほうが良い本です。例えば、完璧に覚えれば100点取れる1000ページの参考書と、80点取れる100ページの教科書だったらどちらをまず勉強しようと思うかを考えればわかりやすいですね。この本はまさに後者の本です。目的をはっきりさせ、必要な情報に絞ってできるだけ簡単に、でも必要なところはよくわかるように工夫されています。他の図鑑とは異なり、まだよくわかっていないことも書かれていて、これからクワガタムシを知りたいひとがどんなことに注目して観察したら良いかがわかるようにもなっています。



また、これから特に重要になる外来生物の問題についても、なぜ問題になっているのかがよく理解できます。



良い図鑑とはどんなものか、どんなところに注目して選べばよいか、参考になる本なので、動物生態調査コースの教科書としても使用しました。



小さい本なので本屋さんでは見つけにくいかもしれませんが、ぜひ探して読んでみてください。