2013-09-16

尼ロック


 環境学園専門学校がある尼崎市には現在(9月16日0時50分)暴風警報が発令中です。まもなく、近畿地方に最接近します。山沿いでは避難勧告が出されている所もあり、被害が出ないか心配です。くれぐれも、ご注意ください。

 さて、台風というと風や雨の被害を思い浮かべますが、高潮も恐ろしいです。今も、愛知県や静岡県には高潮注意報が発令されています。高潮にもご注意ください。
 実は、尼崎市も、かつて、ジェーン台風や第二室戸台風による高潮で大きな被害を受けました。これは単純な天災ではなく、工業用水として地下水を汲み上げすぎたことによる地盤沈下も被害を大きくした要因といわれています。

 そこでつくられたのが、防潮堤です。海抜ゼロメートル以下となった尼崎南部地域を守るため、延長12キロメートルを超える防潮堤がつくられ、今も市民の暮らしを守っています。
 防潮堤と一緒につくられたのが閘門。水面差がある防潮堤の内と外との間を船が行き来するための設備です。日本には幾つかの閘門がありますが、この尼崎閘門(愛称:尼ロック)は日本一の規模なのです。

 閘門には排水施設もあり、防潮堤の内側の水を、適宜、海へ排出しています。これにより、本校横の蓬川の流れも保たれており、水が淀むのを防いでいます。

 防災だけでなく環境浄化にも役立っている防潮堤と尼崎閘門。9月29日のアクアソーシャルフェスでは、この施設を見学する予定です。ぜひ、ご参加ください。

 詳細、参加申込は  http://aquafes.jp/projects/77/  まで。