2009-06-04

実験で身につける確実な技(わざ)


 今日の2~4限目、1年生は環境分析化学実験です。長い科目名で難しそうに思われる人もいるかも知れませんが、要は、環境問題を解決するときの最初のステップとなる「実際にどうなっているのかを調べる」ために必要となる技術の基礎を教えています。今日の実験では、1年生を3グループに分け、3テーマの実験を行ないましたが、その内のひとつが写真にある「微生物を扱うときの基本操作」です。
 「微生物と環境」というとピンと来ない人もいるかも知れませんが、実はものすごく重要なテーマなのです。土を綺麗にしたり水を綺麗にしたりするのに微生物を用いる例は数多くありますし、リサイクルの分野でも微生物は活躍します。生態系の中で微生物は重要な役割を占めており、その調査も大切です。
 さらに、病気を防いだり、安全で美味しい食品をつくるといった生活環境に関連する場面でも、微生物を扱う作業が登場します。実は、本校で微生物を扱ったりするバイオテクノロジーを身につけ、医療関係や食品関係に就職していった卒業生はたくさんいるのです。
 微生物の実験以外では、中和反応の実験や光を用いた実験を行ないましたが、いずれのテーマでも、1年生の成長には目を見張るものがありました。環境学園専門学校に入学して約2カ月、実験実習を通して、1年生は環境のプロフェッショナルに一歩一歩近づいているようです。熱心に実験に取り組む姿を頼もしく感じた一日でした。